依存症治療は、大学病院や民間の総合病院など比較的規模が大きい医療機関の専門外来で行われている。
患者によっては治療が長期化したり、十分な治療効果が得られなかったりするケースも珍しくない。
そのような中、依存症治療の専門外来に勤務する看護師は、個々の患者の健康状態やライフスタイル、その原因などによって適切に支援することが必要となるだろう。
特に、薬物やアルコールの依存症患者の対応をする場合には、言葉遣いに気を付けたり、相手を直接批判しないようにしたりと様々な配慮をすることが重要となる。
また、依存症治療のためには、内科や精神科、循環器科など様々な診療科目の医師の診察や診療の補助を担当することもある。
各地の医療現場においてはキャリアが豊富な看護師が好まれる傾向が見られるようだ。

看護師として依存症治療に携わる際には、様々な診療科目の専門知識や看護技術を身につけることが大切だ。
さらに、定期的に医療従事者を対象としたセミナーや勉強会に出席をしてみるのも良いだろう。
なお、ベテランの看護師は医師の指示を受けながら、依存症の患者の社会復帰に向けたプログラムの作成や、家族との相談対応などを担当することもある。
そのため、仕事を通じてスキルアップを図る必要があるのだ。
その他、少しでも依存症治療のサポートを上手く行えるようになるには、若手の看護師に対する業務研修が丁寧に行われている医療機関に就職をすることがポイントになる。
様々な知識やスキルが重要となってくる依存症の看護は、このようにスキルを磨いていくことが何よりも重要になってくるのだ。